インターネットの買物客は何処からやって来る? -Google Product Search-
Googleは2005年に無料で商品や求人などの情報を無償で登録し検索できるデータベース・サービスGoogle Baseをスタートしています。
Google Product Searchは、そのデータベースから商品検索ができるサービスです。残念ながらProduct Searchでサポートされている言語は英語とドイツ語のみなので、通常、日本からgoogleを利用している場合、検索オプションにProduct Searchへのリンク「Shopping」は表示されません。しかし、英語圏では複数のオンラインショップを横断検索できるサービスとして、そこそこの重要性を持っていると思います。
もちろん、eBayアイテムだってProduct Searchの検索結果に表示されるんですよ。
以前はeBayアイテムのデータでもセラー個人がアップ出来たのですが、今年の6月にGoogle側の利用規程が変更になり、Product Searchへのデータのアップはそのサイトの管理権限が必要になりました。つまり、eBayのサイト管理者ではない個々のユーザが自分のアイテムのデータをGoogle Baseにアップする事が出来なくなったという事。
これによって、インターネットオークション、マーケットプレイスではサイト側がProduct Searchに対応しているかどうかが重要となりました。eBayをはじめeBid、eCrater、Etsy、Bonanzle等、各社がGoogle Product Searchへの対応状況をユーザーへ伝えています。
先日のGooole発表によると、Google Product Searchと完全に連動できているサイト(Google Product Search Marketplace Partners)はeBid、eCrater、Etsyの3社のみ。
Now submitting your marketplace items to Google Product Search is easier than ever
eBayのアイテムでも全く表示されない訳ではありませんが、全アイテムは反映されないようです。この問題についてはイーベイも継続して努力中とのこと。
Google Base Changes
Shipping & Handlingの表示義務、Item SpecificsでのItem Conditionの記載、DSRsによる評価の数値化など、昨今のeBay側の対応の全てがGoogle Product Searchの為とは言いませんが、外部のサイトと連携してアクセスを集める為の努力と思えば、様々な変更も多少は理解できるかと…
こんな事情で、Google Product SearchへのeBayアイテムの反映は個人ユーザーの力ではどうしようもありません。ではなぜ、このサービスを紹介したのかと言えば、それはeBay Alternativesとしての可能性です。
eBayの素晴らしい所は、一個人でも自分のアイテムへ世界中からの集客が期待出来る事です。しかし、その集客力を利用してeBayから自前の物販サイトへのアクセスを流す事は、eBayの様々な規制により殆ど期待出来ません。
自分が管理権限を持っているサイトにアップしたアイテムであれば、自分でGoogle Product Searchへアイテムデータを送る事が出来ます。小規模なショッピングサイトのアイテムでも、大手のマーケットプレイスのアイテムと並ぶ事ができる(…かも知れない)。
ただ、今の所はProduct Searchの表示順位に大きな影響があるというGoogle Checkoutが日本での支払い受取りに対応していないので、本格的に使えるとは言えません。
eBayが終わっているとは言いませんが、セラーはともかく、バイヤーはeBayに忠誠を尽くすタイプではなくなって来ていると思います。何かアイテムを探す時に「まずイーベイから」スタートするケースも減って行くのではないかしら。
eBay力アップのために読んでおきたい関連記事
Trackbacks
Trackback URL
Tracked on 2010.10.28 05:10 PM by Google ショッピング日本版登場 | 英語 de eBay